相撲の土俵入りの型は?雲龍型と不知火型・土俵入りについて解説

テレビ中継などで相撲を見ていると、横綱が土俵入りをしている映像が流れることがあります。この横綱の土俵入りには型があることをご存知でしょうか。

何気なく見ていると気が付かないこともあるでしょうが、相撲の型には歴史があり、それぞれの型に意味もあるのです。

ここでは、横綱が土俵入りのときに行う「型」に関することについてご紹介します。

最近相撲を好きになった人や、相撲の知識を深めたい人は、相撲の「型」について知ることでもっと相撲を楽しむことができます。

奥の深い相撲の歴史を知って、大相撲を楽しみましょう。

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相撲の土俵入りの型には「雲竜型」と「不知火型」の2つがある

相撲の土俵入りには「雲竜型」と「不知火型」という2つの型があります。これが始まったのは今から約200年ほど前だと言われています。

相撲の土俵入りとは、もともとは建物を建設するときの邪気払いでした。

建物を立てる予定の新しい土地に綱を張り、その土地をしっかりと踏みしめてジョキを払うという修正が相撲の土俵入りにつながったとされています。

このことを踏まえいて考えると、相撲の土俵入りは邪気を払う目的で行われているのがわかります。

相撲にはとても長い歴史があります。作物の豊作を占うための儀式としてお祭りのときに相撲が行われていた歴史や、戦国時代の武士たちのトレーニングとして相撲が取り入れられていたこともあります。

そして、江戸時代になったころに力自慢たちが集い、今のような相撲興行が行われるようになりました。

現在まで長く続く相撲が、こうした歴史を見ても長く愛されてきたスポーツであることがわかります。

横綱は土俵入りの際に型を披露します。次の見出しでは「雲竜型」について詳しく見てみましょう。

相撲の土俵入りで行う雲竜型とは

相撲の土俵入りで行われる雲龍型は守りの型と言われています。

雲龍型の具体的な動作についてみてみましょう。

雲龍型のせり上がりは、左の手を腰に添えて右手を前に出す形のせり上がりになります。

このとき、右手は攻めを表現しており、左手は守りを表現しています。手の動きにそれぞれの意味があるのです。

雲龍型は、江戸時代の末期に活躍した横綱が発祥だと言われています。このときに活躍した代10代目の名横綱が雲龍型の始まりだとされていますが、19代横綱・20代横綱が由来であるとも言われています。

また、雲龍型は縄を締めた時の輪の数が一つであることも大きな特徴です。相撲の土俵入りの型には、動作だけでなく綱の締め方・結び方にも違いや特徴があるのです。

横綱の土俵入りで行う不知火型とは

相撲の土俵入りで行われる不知火型とは「攻め」の型になります。

不知火型は雲龍型とは違い、せり上がりの時に両手を広げてせり上がる動きをする型になります。

不知火型の発祥は、第11代の横綱だと言われていますが、実際のところは第22代横綱であると言われています。この横綱の型を手本として、長い期間を経て今の時代に受け継がれて来ました。

不知火型の縄の締め方にも特徴があります。雲龍型の縄は、輪が1つでしたが、不知火型の場合は輪が2つです。そして、使用される綱も雲龍型とは違い、細くて長い綱が使われています。

歴代の横綱たちは、取り組みの前にダイナミックな型を披露し、相撲ファンの目を楽しませてきました。取り組みを見て盛り上がる前は、ダイナミックな型を見て相撲を堪能しましょう。

相撲の土俵入りに雲龍型を選ぶ横綱が多い

相撲の土俵入りでどちらの型を選ぶのかは特に取り決めがありません。相撲部屋ごとに型は決まっているところもあるようですが、力士が横綱となったときに自分でどちらの型を選ぶか決めます。

力士たちの多くは雲龍型を選んでおり、歴代の名横綱たちがその型を披露してきました。
では、なぜ雲龍型のほうが多く選ばれるのでしょうか。

実は、相撲の型にはジンクスがある

そのジンクスというのは、不知火型を選んだ力士が短命に終わるということ。

雲龍型を選んだ力士は、長く土俵の上で活躍し、横綱の地位を保つことが多いですが、不知火型の場合は平均すると3年程度。

短いサイクルで引退する力士が多くいることから、不知火型は不吉な型だとも言われています。

ですが、中には不知火型を選んでもこのジンクスを打ち破り、歴史に残るような名横綱になった人もいます。

大相撲ファンの方であればご存知かもしれませんが、不知火型を選だ力士の中には10年近くの間横綱として君臨し、素晴らしい成績を残している力士もいます。

ジンクスを信じると確かに雲龍型を選びがちですが、そのようなジンクスとは無関係に大活躍している力士もいるのです。

大相撲の横綱の土俵入り・雲龍型と不知火型に共通のルール

相撲の雲竜型と不知火型の2つの型には共通点も

雲竜型も不知火型も、せり上がりを行う動きの順番は同じで、せり上がりを行ったあとに四股を踏む・拍手・塵手水をするといった手順になります。

横綱が土俵入りを行うとき、横綱がどちらの型を行うのかは、綱がどのように結ばれているかを見れば判断することができます。

また、横綱が土俵入りを行う際は、「太刀持ち」と呼ばれる付添人と「露払い」と呼ばれる付添人が横に付いて土俵入りを行います。

太刀持ちと露払いでは太刀持ちの方が位が上。露払いよりも上位の力士が太刀持ちを務めることになります。

太刀持ちや露払いは、その横綱と同じ部屋の力士が選ばれることが多いです。ですが、同じ部屋に幕内力士がいない場合は、横綱と同じ部屋からは選ばれません。

相撲の取り組みは立行司が行うことになり、行司の中でも最もくらいが高い行司になります。

長い歴史のある相撲。土俵入りの型は違っても、共通する部分も多くあるのです。