うさぎの歯が伸びすぎないように防止することができる「かじり木」ですが、うさぎの中にはこのかじり木をかじらないこともあります。
歯が削られることがないため歯が心配になりますが、なぜかじり木をかじらないのでしょうか。その理由とは?
かじり木をかじらないうさぎの対処法についてご紹介します。
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うさぎでもかじり木をかじらない子がいるの?
うさぎはネズミなどの「げっ歯類」と歯の特徴が似ていて、門歯(切歯)と呼ばれる前歯が生涯伸び続けます。
そのため、うさぎは硬いものをかじって、門歯を適度に削り、歯を健康な状態に保とうとします。
ちなみに、前歯の特徴からネズミの仲間と思われがちですが、さまざまな特徴の違いからネズミなどのげっ歯類とは別の「うさぎ目」として分類されています。
そんな、いつでも硬いものをかじり続けなければいけないうさぎでも、かじり木をかじらない子がいるのでしょうか?
うさぎは繊細な動物ですので、何かの理由でそのかじり木をかじらなくなってしまう可能性は十分にあります。
そんな時は、チモシーなどの牧草を多めに与えて、歯の伸びを抑えると良いでしょう。
もし、牧草もかじってくれなくて、歯が伸びてきてしまった時は、動物病院に連れていきましょう。
病院の方でも歯を削る機械を揃えていますから、伸びすぎてしまった歯を削ってくれます。
以前はかじり木をかじっていたのに最近かじらない!うさぎに何があったの?
「以前はかじり木をかじっていたのに最近かじらない…」
うさぎに何があったのでしょうか?
最初からかじり木をかじらないタイプのうさぎでしたら理解出来ますが、今までかじり木をかじってきたのに、急にかじらなくなってしまったら、気になりますよね。
それには、いくつかの可能性があります。
- 新しいかじり木が気に入らない
人間から見たら、どれも同じ木に見えますが、うさぎにとっては何かが違うのかも知れません。
新しい木に取り替えてみたり、思い切って別の種類のかじり木に変えてみてはいかがでしょうか。
- 以前がかじり過ぎだった
もし、以前が事あるごとにかじり木をかじっていたうさぎでしたら、かじる回数が減ってしまうと、「何か異常があるのかも」と不安になってしまうかも知れません。
しかし、うさぎも若くて今までは、率先してかじっていても、年をとってかじる回数が減っただけという可能性があります。
うさぎの歯を見た時に、特に異常がなければ、そのままでもOKです。
- 歯に異常がある
うさぎ自身がかじり木をかじりたくても、歯や口に異常があれば、かじることが出来ません。
うさぎの歯を見て、異常がないか確認しましょう。
何か異常があったり、「自分ではよくわからない」といった場合は、動物病院に連れて行って、お医者さんに見てもらいましょう。
うさぎがかじり木をかじらないなら置かなくてもいいの?
せっかく置いたかじり木もかじってくれないのなら、邪魔に感じるでしょうし、うさぎ自身も、かじり木ではなく、チモシーなどの牧草をかじって歯の伸びを調整しているのなら、かじり木も必要ない気がしますよね。
そのように、うさぎがかじり木をかじらないなら置かなくてもいいのでしょうか?
確かに、チモシーなどの牧草で足りているのなら、必要ない気がしますが、うさぎの歯はとても硬く、チモシーだけでは足りなくなってしまう可能性があります。
歯に異常が出てきても治療は出来ますが、出来れば普段からかじり木もかじるようにしておいたほうが、病院に行く頻度も少なくて済みます。
ですので、「かじらないから片付けよう」とすぐに考えずに、かじり木を変えてみたり、もしかしたら、かじり木にうさぎにとって嫌な匂いがついているだけという可能性もありますから、洗ってからもう一度置いてみたら、かじってくれるかも知れません。
「何が何でも必要!」とまではいきませんが、出来るだけ置く努力をしてみましょう。
うさぎがかじり木ではなく固い物をかじって歯が折れてしまった場合の対処法
うさぎの歯は固いとはいえ、それ以上に固いものをかじってしまった場合は、歯が折れてしまう可能性もあります。
もし、うさぎがかじり木ではなく固い物をかじって歯が折れてしまった場合の対処法は、どのようなものがあるのでしょうか?
歯が折れるといっても、その症状には大小があります。
もし、先が小さく欠けてしまった程度でしたら、またすぐに伸びますから、そのままにしても大丈夫です。
しかし、「歯髄」という、歯の髄の部分が露出してしまっていれば、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
また、病院にいくほどの症状ではなかったとしても、歯が欠けている間は、えさが食べづらくなってしまうこともありますから、その時は、柔らかいタイプのえさに変えたり、いつものペレットも、砕いて食べやすくしてあげましょう。
うさぎがかじり木ではなくゲージを噛む時のしつけ方
うさぎがかじり木ではなくゲージを噛む時のしつけ方は、どのようにしたら良いのでしょうか?
うさぎは、感情表現豊かではなく、そのためしつけをしても効果がなさそうな気がしてしまう方もいるかも知れません。
しかし、そのように見えても、うさぎにしつけは必要です。
トイレを覚えられるように、ゲージを噛じらないようにもしつけることが出来ます。
その方法は、犬や猫をしつけるのとはちょっと異なりますが、まずうさぎがゲージを噛じる理由は、「外に出たい」や「かまって」などをアピールしていることがほとんどですから、ストレス解消のために、一時的にゲージから出して運動をさせてあげる時間を設けたり、「ゲージを噛じってもかまわないぞ」ということをわからせるために「無視をする」という方法もあります。
とはいえ、いつでもゲージの外に出してあげるわけにも行きませんし、無視が成功するまでは、時間もかかります。
ですので、ゲージを噛じることが出来ないように、アクリルの板を張ったり、布のカバーをかけて、興奮を抑えたりすると噛じるクセが改善します。