水道水で気になるのが、塩素やカルキではないでしょうか。
塩素を取り除く方法として水道水を沸騰させる方法がありますが、沸騰させることで本当に塩素が除去されるのでしょうか。沸騰させて取り除く場合の注意点とは?
取り除いた水を更に美味しく飲む方法もあるのでぜひお試しを!
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水道水の塩素は沸騰させればなくなるの?
水道水には殺菌のために遊離塩素が使われています。カルキ臭などが気になる場合は、沸騰させることで、ほぼ全てを取り除くことが可能です。
ただ、この場合殺菌作用が失われるため、できるだけ早く消費しなければなりません。
水は本来、人間に必要なミネラル成分も含んでいるのですが、沸騰させることによりこれらのミネラル成分も失われ「無味無臭の水」になってしまいます。
また、ミネラルが失われるのは逆に鉄などの金属やカルシウムは濃度を増やすことになります。
地域によっては水道管に鉛管を使用していることがあり、鉛を含んだ水が濃縮されると体内に残留する恐れもあります。
可能な場合は、より安全なステンレス製の配管に交換しますが、イオン交換膜型浄水器を使えば鉛は除去することができます。
水道水には塩素から発生するトリハロメタンも含まれています。
塩素は沸騰させることで用意に取り除けますが、トリハロメタンを取り除くには10分以上沸騰させることが必要で、5分程度しか沸騰させないと逆に濃度が上がるという実験結果があり注意が必要です。
水道水を沸騰させて塩素を取り除く場合の注意点は?
沸騰させた水道水は塩素の心配がなくなる反面、殺菌力を失うので早めに使い切る必要があります。
水道水から塩素だけでなくトリハロメタンも除去するためには、10~15分間沸騰し続けることが必要です。
沸騰した直後に加熱をやめてしまうと、逆にトリハロメタンを増やしていることになります。
水道水から塩素・トリハロメタンを除去する方法
- やかんや鍋を使ってお湯を沸かす
水道水を10~15分沸騰させ続けるためには、やかんや鍋を使う必要があります。電気式のポットやケトルでは沸騰すると自動的に加熱が停止したり、保温状態になるため継続して沸騰させることができません。 - ふたをしない
塩素・トリハロメタンは沸騰後に気化することで水道水から抜けていきます。ふたをせずに沸騰させることがポイントです。 - 沸騰した状態を10~15分継続する
トリハロメタンの除去には最低でも10分以上沸騰させることが重要です。もし沸騰後5分程度で止めると、逆にトリハロメタン濃度が最も高くなった状態になってしまいます。
水道水を沸騰させ塩素を取り除いた水を更に美味しく飲む方法は?
塩素を取り除いた水を冷やす
飲んだときに最も美味しく感じる水の温度は、夏場で7~10℃。冬場なら12~15℃程度とされています。
蛇口をひねって出てくる水道水は、平均16~17℃ほどなので冷蔵庫で冷やしておくだけでも美味しく感じられます。ただし、あまり冷たくしすぎると軟水独特の水のやわらかさを感じにくくなります。
水道水に炭を入れて塩素を抜く
木炭や竹炭といった炭を水道水に入れると塩素を吸着してくれます。水道水1リットルに100g程度の炭を半日入れておくだけで、カルキ臭さが抜けてミネラル分が増えることが期待できます。
使用する炭は、かならず飲料水に浸け置く専用のものを使用してください。
水道水にレモン汁をたらす
コップ1杯の水道水に、1~4滴ほどレモン汁をたらすとレモンに含まれるビタミンCの抗酸化作用でスッキリと飲みやすくなります。
瓶入りのレモン汁を常備すると来客時に水を出すときなどにいいかもしれません。
ただ、レモンの香りが付きますし、わずかに酸性になるため料理やお茶などには向きません。
水道水になぜ塩素が使われるの?塩素を使うメリット・デメリットは?
塩素を使うメリット
- 優れた殺菌力
- 長時間水に残留して殺菌効果が持続する
塩素の殺菌力は細菌やウイルスによる感染を防ぎ、安全な飲料水を確保するために必要です。
水道施行法でも「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。」と定められています。
塩素を使うデメリット
- カルキ臭を感じることがある
- 残留塩素が有害なトリハロメタンを発生させてしまう
- 本来塩素は一定濃度以上で人体に有害なものである
塩素にはカルキ臭と呼ばれる独特の臭いがあり、水道水を「おいしくない」と感じさせる原因になります。昔に比べるとかなり改善されてはいるのですが、水源の状態や季節によって塩素の濃度にも違いがあり、臭いの強さも変わります。塩素は安全な飲料水のために必要なものですがデメリットもあるため、より安全に美味しい水を飲むための工夫も必要になります。