合皮には良い点がたくさんあります。低価格なことやお手入れが簡単なことなど、使う側にとって嬉しいことです。
しかし合皮は経年劣化をしてしまうもので、使用頻度が少なくても数年経つとベタベタしてきたり、剥がれてきてしまうことも少なくはありません。
そこで経年劣化をとめることはできませんが、少しでも長く使用するために、お手入れで劣化を防ぐ方法に付いてご紹介をいたします。
特別な防止方法ではありませんので、今すぐに始めて合皮の靴を長く愛用できるようにしましょう。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
爪が柔らかいのは生まれつきでもケアや習慣の見直しで改善できる
爪が柔らかいのが生まれつきという人もいますが、毎日の生活習慣が原因で爪が弱くなることが多いようです。...
義実家と絶縁!そんな時孫である子どもはどうする?夫の立場とは
義実家と絶縁している。『嫁』として、夫の実家と付き合わないことにしている人、結構居るようですね。...
スポンサーリンク
合皮の靴の劣化を防ぐ日常のお手入れ
合皮の靴は本革の靴に比べると安価に手に入れられますよね。
そもそも合皮は本革とは違い合成樹脂をつかって作られています。
それぞれ良いところや気をつけなければならないところなど特徴があります。
見た目はそれほど変わりませんが、共通して言えることは、合皮でも本革と同じく日常的にお手入れすることは大切であるということです。
合皮の靴のお手入れ方法は本革よりも簡単に行うことができます。
お手入れに必要なものとして、大小大きさの異なる靴用のブラシを用意しましょう。
仕上げの水拭きようのタオルや布も用意します。
これは着古したインナーシャツでも大丈夫です。水拭きのためにわざわざタオルを買う必要はありませんよ。
靴のお手入れ方法は、まず大きいほうのブラシで靴全体のホコリや汚れをとりましょう。このときにただ適当にこするのではなく、力を入れすぎないように気をつけながら、一つの方向に向かってやってください。
その後に、小さいほうのブラシで靴の底を意味するソールの部分とアッパーと呼ばれるそれ以外の部分をブラッシングしてください。
縫い目の溝などホコリの溜まりやすいところは特に気をつけてみながらやってくださいね。
仕上げに固くしぼったタオルや布で全体の汚れをふき取ってくださいね。
このとき固く絞るということがポイントです。
また、ブラッシングのときと同様に、力は入れすぎないように気をつけてくださいね。
合皮の靴に付いた汚れを落とすことで、劣化を防ぐ事ができます
次は日常的なお手入れに加えて、特に汚れがひどいときの靴のお手入れ方法を紹介します。
使うものは靴用クリーナとタオルや布です。先ほどと同様に使わなくなったシャツを使うのでもまったく問題ありません。
先ほどの水拭き終了後靴紐のあるものはすべて外してしまってください。
そのままでも問題ありませんが、外したほうがお手入れしやすいですし、靴紐も汚れている場合は洗濯したり、新しいものに換えるのもいいですよね。
次に、乾いたままの布に靴用クリーナーを適量つけて靴の汚れを落としていきます。このときも力を入れずに軽く円を描くようにこすりましょう。
最後に布のクリームのついていない面で靴についているクリーナーをふきとります。
お手入れ後はよく乾かすようにしてくださいね。
同時に靴のにおいが気になる方は、靴用の消臭スプレーや除菌スプレーがあるのでそういったものを使うのもおすすめですよ。
合皮の劣化を防ぐ保管方法
合皮で作られている靴やバッグ、洋服などがポロポロと表面がはがれたり、ひび割れて劣化をした経験はほとんどの人があると思います。
合皮の成分としてポリ塩化ビニールやポリウレタンが使われています。
合皮は保管方法に気をつけることで合皮の劣化を防ぐことができます。
保管するときには高温多湿の場所は避けましょう。
そういった場所に保管すると、水分量が高くカビが発生してしまう原因にもなりますし、合皮の劣化を早めてしまいます。
また、同時に風通しをよくしておくことにも気をつけましょう。
風通しがあまりよくないときは除湿剤を置くなどして、湿気がたまらないようにするのが大切です。
また、直射日光の当たる場所においておくのも良くありません。
製品の表面温度があがってしまい、ひびわれたりべたべたするなど劣化してしまいます。
靴であれば靴箱に入れることが多いですが、扉を閉めたままにしておくと湿気がたまりがちなので定期的に扉を開けてみてください。
また靴の中に乾燥剤を入れるのもおすすめですよ。
劣化を防ぐには、その理由を知っておくことも大事
- ひび割れ
- べたべたしてしまう
- カビの発生
- 黄ばんでしまうなどの変色
合皮製品の劣化の症状の代表的なものとして、これらのものがあげられますよね。
こういった劣化はどうして起こるのでしょうか。
まず、合皮は合成樹脂でできているということを最初に書きました。
合成樹脂は塩化ビニールやポリウレタンでできているのですが、特にポリウレタンを使った合皮だと劣化が進むとべたべたの状態になってしまうのです。
なぜ、べたべたになってしまうのかというと、湿度が高いことが原因でその水分の影響で加水分解という化学反応が起きてしまうためです。
こういったことから、先ほども気温や湿度の高くない風通しの良い状況での保管をおすすめしました。
ですので、きれいな状態を保つのも劣化を防ぐことにもつながります。
それほど工程も多くはないので、使ったらその日のうちにお手入れすることを日課にするといいですね。
合皮の劣化を完全に防ぐことは無理!素材を考慮して使用しましょう
どんなに気に入ったものでも、大切にお手入れをして使っていても合皮製品には寿命があり必ず劣化します。
一般的には2~3年程度が寿命といわれています。
使いはじめからの年数ではなく製造されてからの年数となるので、購入してから一度も使っていなかったとしても必ず劣化はします。
ですので、合皮製品を購入するときにはこれらのことを頭に入れて置きましょう。
逆に流行ではないベーシックなデザインのもので気に入ったものがあれば、本革製品にして長く楽しむというようにするといいでしょう。
そういったことを覚えておくと劣化は仕方のないことだと割り切れますし、これから購入する際に後悔の少ない良い買い物ができそうですね。