玄関ドアの防犯対策として、内側ロックを使うのは効果的なことです。特に女性の一人暮らしなどの場合には、おすすめします。
そこで、玄関ドアの内側ロックの役割や、種類についてご紹介します。
しかし、それで全て安心という訳ではありません。内側ロックにも弱点がありますので、日頃から防犯に対しての、強い意識を持ち続けることが大切です。
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ドアの内側ロックが必要な理由
一人暮らしをしていた時に、テレビをつけているとニュース番組が始まりました。一人暮らしをしている女性のマンションに男性が侵入したというニュースです。ニュースを聞いているうちにその場所が私の住んでいる場所の近くである事が分かりました。とても怖い気持ちになりました。
その時玄関のドアには鍵が一つしか付いていませんでした。入居した時から気になってはいたのですが、この一つの鍵が開けられたら侵入されてしまうと思うと居ても立ってもいられなくなり、鍵の増設を考えました。
留守の間に侵入されるのも嫌ですが、在宅中に侵入されるのはもっと避けたい事態です。そのため、ドアの内側にもうひとつ鍵をつけたいと思いました。
玄関ドアの内側ロックの種類と特徴
実家の玄関ドアの内側にはチェーンロックがついています。ドアの脇には先端に丸いボッチが付いたチェーンが取り付けられていて、ドアには横長でボッチを入れてスライドさせる部分が付いています。チェーンの先のボッチをスライドの端の穴から入れるとドアを開けてもチェーンが引っかかりドアが少ししか開きません。
訪問販売などが来た時にはとても有効でしょう。
ホテルなどではU字ロックが多く見られます。U字ロックはドア側にU字を横にした形の金具が付いていて、金具を立てておくとドアの脇の突起に引っかかってドアが少ししか開かなくなります。
ホテルなどに宿泊するときには必ずU字ロックもかけます。
以前友達と海外のホテルに宿泊して寝ている時に、友達が「ねえ…ちょっと起きて」と起こされて見ると部屋のドアが開いている事がありました。鍵をしめて寝たはずなのに…。私も友達もとても怖くなり恐る恐るドアを閉めて、部屋中侵入者が居ないか確認してみました。侵入された形跡等は無かったので、何だったのだろう…と謎です。
しかし、鍵は一つでは安心できないと実感する出来事でした。
玄関ドアに内側ロックを付ける場合の注意点
私は一人暮らしを始めるときに、部屋を自分で見つけたのではなく会社が用意してくれた部屋に入りました。その時に気になったのが「以前の住人から私に変わる時に鍵は付け替えてくれているのか」という点です。もしそのままならば以前の住人は合鍵を持っていていつでも入れる可能性があります。そう考えると内側にもう一つ鍵があるという事は重要です。ホテルに宿泊するときも思います。ホテルの従業員は合鍵を持っているのでしょうからいつでも入れるのだと。そのためホテルでは必ず内鍵も使用します。
玄関ドアの内側に付ける鍵には色々な種類があります。
チェーンロックやU字ロックの他によく公共のトイレに付いているスライド式の鍵や南京錠でとめる鍵もあります。
自分で取り付ける事ができるものも多いのですが、ドアやドアの脇に穴を開けることになるので大家さんへの確認が必要になります。
内側ロックは外側から外す方法も実はある
私は現在は家族とマンション住まいです。私は怖がりなので旦那さんが出張で留守の時は普段は使用しないU字ロックも使用します。万が一メインの鍵が開けれらてもU字ロックさえあれば安心であると考えていました。しかし、実はU字ロックは外側から開ける事ができるという衝撃の事実を知ってしまいました。チェーンロックについても同様です。その方法を知っている人には開けられてしまうのです。
そのため、これから内側に鍵を取り付けようと考えている方にはチェーンロックとU字ロック以外の鍵の取り付けをお勧めします。
我が家も別な内鍵の取り付けを検討したいと思います。
防犯対策に効果的な鍵の種類
「簡単な鍵ならば数秒で開ける事ができる」などという話を聞いた事があります。鍵を開ける技術はどんどん進んでいるようですが、鍵の方も進化しています。
現在では防犯性の高い鍵が色々と開発されています。
比較的新しい住宅の鍵では、鍵先がギザギザではなく平坦で面に丸い窪みがあるディンプルキーをよく見かけます。ディンプルキーは従来のギザギザの鍵よりもかなり防犯性が良くなっています。
南京錠の形で解錠が鍵を使用せずに暗証番号で開けるようになった鍵もあります。
鍵の開け閉めや暗証番号を覚えるのが苦手な場合にはリモコン式の鍵もあります。
実家のドアには鍵が4つか5つ付いています。その中に電動式の鍵が一つあります。室内とドアの脇にボタンが設置されていて、鍵を閉めるボタンを押すと赤いランプが点灯して鍵がしまります。解錠のボタンを押すと緑のランプが付いて鍵が開きます。このドアが取り付けられた頃は私はまだ子供だったので兄と一緒に面白がって何度も開け閉めしていました。そうすると両親が「停電になってドアが開かなくなったら大変だから使わないで」と言っていました。「電動の鍵なので鍵をかけた状態の時に停電になったら鍵が開けられなくなる」それは大変と思い、それ以降実家では電動の鍵は使われなくなりました。しかし、ドアが設置されて数十年も経った頃、私は発見しました。ドアの脇に付いている普段使用していない鍵が、実は電動の鍵であることを。その鍵はボタンを押すと電気の力で閉まったり開いたりするのです。しかし、電気だけではなく手動でも操作できるものだったのです。今になって考えてみると、停電で開けられなくなる鍵はどう考えても問題です。地震で停電になりドアが開かなくなる状況などが考えられます。鍵の製造者はちゃんとそのような状況を想定して手動でも操作できるようにしていたのです。
それを知らないばかりに折角の便利な電動ロックは長い間「使用してはいけない鍵」となっていたのです。
鍵を取り付ける際にはその機能をよく調べてから取り付けて使いこなしましょう。