里親への子供の試し行動について。
子どもと、里親の性格や生活習慣によって、様々ですのでマニュアルはありません。
ですが、里親への試し行動の種類はパターン化されているものもありますよね。
心に傷のある子どもと一緒に生活するには、やはり時間がかかります。
環境の変化を必死に受け入れようとする子どもを、どうか深い、深い愛情で受け止めてあげてください。
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里親への子供の試し行動とは?その一例をご紹介
子供の食べたいという欲求
子供が食べ物を制限なく「もっと欲しい」「もっと食べたい」という事があります。
普通であれば「もうそれくらいでやめておきなさい」と制止したいところですが、そうは上手くいきません。
子どもたちはこれらの欲求を止めることができず、里親も子供の要望以上に与えてしまうのだそうです。それも大量に。
しかし、大量に山盛りに見えることで子供は満足感を得られます。
山盛りになったお皿をみて驚くだけで、いくつか食べると後はもう「いらない」となるのです。もっと食べたいという要求はなくなるのです。いたずら
試し行動の一つ、いたずらについて
床に飲み物をぶちまける、棚にあるものを部屋中に放り投げる。
これらはすべて自分がした行動で親がどう反応するかを試しているのです。
しかしこれらは制止ぜずに存分にやらせると、数日から一週間くらいで収まると言います。これも先程の「もっと食べたい」と同じで満足させてあげることが重要になるのです。
他にも赤ちゃん返りなどがあります。
急に赤ちゃん言葉を喋ったりおねしょをしてしまったりするのですが、これも存分にやらせた方がいいでしょう。
試されているのではなく、「試させてあげてますよ」と考えるべきなのです。
里親でなくとも子供は試し行動をします。その試し行動とは?
子供による試し行動は、2歳という幼い子供でも行います。
物を投げたり泣き叫んでみたり、時には度を超えるワガママを言ってみたり。
4歳くらいだと自分がなんで叱られているかもある程度理解してくるので、前に叱られたことをまた繰り返し行ったりもします。それも、どんな反応を示すのか、ママの顔を見てアピールしながら、です。
試し行動をとる理由
自分をどの程度まで受け止めてくれるのかを知るための行動です。
特に親からの愛情を受けられなかった子、大人を信用していない子供に多く見られるものですが、これは子供だけに限ったことではありません。
大人になっても形こそ違えど、確かな愛情を確認できるまで続きます。
たくさん愛情を注いでいるのに、なぜこんなにも伝わらないのか、と悲しく辛い気持ちになってしまいます。
時にはその行動に対して強く怒ったり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
しかし、困っている時ほど、子供がさらに揺さぶりを掛けて試し行動を行うのもまた事実なのです。
試し行動を受け止めてあげることも大切なのです。
里親への勝負!子供は敢えて試し行動をします
試し行動は、愛情を確認するためにわざと困らせるようなことをする行動ですが、その行動は、許容範囲を超えるレベルであることがほとんどです。
それは、許される程度のいたずらだと「試し」にならないからです。
「今大人が困っていることをしている」という自覚もあり、「これをすれば最悪きっと見捨てられるだろう」ということを敢えて行うのです。
自分がここまでしても本当に見捨てずにいてくれるのか、愛情をどこまで示してくれるのかが確認できるまで繰り返すのです。
里親としては愛情を注いで育てているわけですから、まだ愛情が伝わらないのかと落胆してしまうことでしょう。
里親として失格なのでは?相性が合わないのでは…と里親を放棄しようと考えてしまうかもしれません。
問題をクリアしたらまた違う問題と、一向に出口が見えなくなってしまう可能性もあります。
しかし、子供自信はもっと不安な気持ちで日々を過ごしているのだと理解してあげてください。実の親から見捨てられたと感じている子供は、今は愛情を注いでくれている里親も、また同じように自分を見捨てるのではと不安でいるのです。
居場所を失いたくない、と必死なのだとわかってあげてください。
里親に限らず子供の試し行動は、子どもが満足するまで受け入れるしかありません
子供が試し行動を行った時、里親としてどう立ち向かうべきか。
できるなら止めさせたいと願うものですが、結論から言うと、試し行動を止めさせるには「すべて受け止める」しか方法はありません。
「そんな悪いことをするような子はもう知りません」「そんなワガママを言う子はママは嫌いです」と言うのではなく、「それは悪いことよ。でもあなたのことを嫌いにはならないから安心して」と繰り返し伝えるしかありません。
私はあなたのことを愛しているのよ、ということを態度を同時に言葉でも伝えていくしか方法はないのです。良いことも悪いことも含めて大人が受け止めてあげるのです。
とはいっても、時には感情的になってしまい、「何度注意したらわかるの!」と叱ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、叱った後でたくさん抱っこをしてあげたり遊んであげたり、子供が自分という存在を受け止めてくれていると安心するまで受け入れてあげるのです。
度を越すくらいの試し行動に疲れ果ててしまうこともあります。
でも、良い子なら愛すけど悪い子は愛さないという考えこそ、子供をさらに不安定にするだけです。悪い行為がますます増えていくという悪循環に陥ってしまうのです。
里親研修の時に説明を受けるけど実際に試し行動されるとキツイです
里親になる前に研修を受けるので、試し行動については詳しく説明を受けていると思います。
試し行動はどの子供にも起こり得ることなので、実際に試し行動があった時は、「自分を受け止めてくれるか試しているんだ」「怒るのではなく受け止めるしかないんだ」と思うはずです。
ただ実際にされると相当堪えます。
怒ってはいけない、人格を否定してはいけない、子供の存在を受け止めてあげなくてはいけない、というのが逆にストレスになってしまうのです。
子育ての自信が失くなってしまうと、本当に子供が欲しかったのだろうかとまで考えてしまいます。
早くて1歳半、2歳頃にはもう試し行動を行うと言います。
様々な事情を抱え、里親となって子供を育てようと決意して迎え入れても、想像する以上に大変な場面がいくつも出てくるわけです。
一つ言えるのは、夫婦二人で問題を乗り越えなくてはいけないということ。
試し行動の最中は、掃除や料理といった家事が回らなくなるのも事実です。
実際に経験しないとわからないこともあります。
それができないようであれば、里子を迎えるのを踏みとどまった方が良いのではないでしょうか。