娘に愚痴を言いやすいと感じ、娘に色々な愚痴を聞いてもらっているという母親もいますよね。娘にしてみれば、大切な母親が少しでも楽になるようにと考え、母親の愚痴に付き合ってくれる事もあります。
でも、母親が娘に愚痴を言うことで、娘の将来に悪影響を与えてしまう可能性もあるようです。
そこで今回は、母親が娘に愚痴を言うことで娘に与える影響と母娘の関係についてお伝えします。
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母親の愚痴を聞き続けた娘の苦悩
母親から娘に対して愚痴を言う時、その大半は夫、つまりは娘の父親に対するものではないでしょうか。
一緒に暮らしているから、ついつい愚痴を言いやすいというのはわかります。ですが、それを繰り返すことで、娘の将来にも少なからず悪影響を及ぼしていることには、気付いていない人が多いと思います。
かくいう我が家も、私が小さい頃から、母親から父親に対する愚痴を聞く場面は多かったですし、結婚して離れて暮らしている今も、実家に行くたびに愚痴を聞かされる日々は続いています。
ハッキリ言って私は父親のことがあまり好きではありません。母からの愚痴を聞かされたせいかどうかはわかりませんが、いつのまにか私の中でも、「父親はひどい、母親はかわいそう」という考え方が根付いてしまったのかもしれません。
私はそのせいだと思ってはいませんでしたが、母親にはその自覚があるようで、「お母さんがお父さんのことを悪く言うから、あんたも嫌いになっちゃったんだよね?」と言われたことがありました。
みなさんも母親の愚痴を聞くことは、娘である自分の役割なのだと思う反面、正直しんどくなる時もあるでしょう。母親のためと思いつつも、その愚痴を聞いたストレスを、もしも身近な家族にぶつけていたとしたら、結局は自分の家族までも巻き込んでしまうことになるのです。
母親が娘に愚痴を言うと娘が自分らしく生きられなくなることも
子どもはどのような家庭環境で育ったかによって、社会との関わり方にも深く影響が出てきます。人とのコミュニケーションを学ぶうえでは、まずは家族間の信頼関係が良好でなければなりません。
母親が父親に対して不満を持っていたとしても、その感情は本来、自分の中に留めておくもので、けっして子どもに共有させるべきではないのです。子どもにとっては大好きな父親だったのに、母親から愚痴を聞かされることで、だんだんと父親に対して不信感を抱くことにもなりかねません。
「私はこんなに我慢しているのに、お父さんったらひどいよね?」と、娘に対しても強引に共感させるような、そんな状態が続いていたとしたら、いつしか娘は「かわいそうな母親の味方でいてあげなくてはならない」と思い込んでしまうかもしれません。
それが結果的にどんなことになるかというと、「母親のために」という思いが先立ってしまい、つねに顔色を見ながら母親の喜んでくれるような「理想の娘」を演じようと、自分を押し殺して生きてしまうようになる恐れもあるのです。
母親は娘に愚痴を言いやすい
あなたは、自分の母親に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?会えばいつも愚痴ばかりで、そういえばしばらく笑顔も見ていないなと感じる人もいるかもしれません。
母親はけっして、娘に問題を解決してもらいたくて愚痴るわけではありません。娘は自分の味方で、一番の理解者だと感じているのでしょう。たしかに、母親と娘の関係性は、父親と娘や息子の関係性とは少し違うように思います。親子でありながらも、姉妹のような親友のような、そんな気心の知れた間柄なので、ついつい愚痴をいいやすいのかもしれません。
話を聞いてもらうことで、ストレス発散をしているだけなのかもしれませんが、楽しい話題ならともかく、他人の愚痴というネガティブな話は、聞かされるほうにとってもストレス以外の何物でもありませんよね。
初めのうちは母親に共感していたとしても、大人になって冷静になってみると、母親自身にも問題の原因となる要素があるのではと気付くこともあります。愚痴を聞かされ続けることで、娘にとっても母親に対してのストレスが溜まるので、だんだんと疎遠になっていくケースもあるでしょう。
母親は娘との関係をしっかり考える必要がある
早い段階で反抗期を迎えてしまう子どもがいる反面、かなり大きくなるまでなんでも親に従い、いい子を演じてしまう子どもも少なくはないそうです。中にはその反動からか、ある日突然引きこもりになったり、暴力を振るったりするケースもあるのだとか。
いい子を演じている時には「母親に好かれたい、期待に応えたい」という気持ちから、自分の感情よりも母親の意向を優先し、つねに我慢をしている状態が続きます。それがいつしか限界を迎えると、母親に対しての反抗心が膨れ上がり、一気に爆発する原因にもなりかねません。それは、母親への嫌悪感となる場合もあるでしょう。
「小さい頃はあんなに手のかからないいい子だったのに…。」というセリフ。根っからのいい子だったのではなく、頑張っていい子を演じていたことに気付いていなかっただけなのかもしれません。
反対に、小さい頃から何でも手をかけすぎて、親が先回りしてやってしまうと、いつまで経っても自立出来ずに、大人になってからも親に依存した生活を送るハメになる可能性もあります。そうならないためにも、早い段階で母親と娘の関係性を見直し、良い親子関係を維持出来るように努める必要があるでしょう。
母親のタイプによって子供に与える影響が違う
子育てとはまさに十人十色で、こうすれば正解というモデルは存在しないため、親子関係も様々です。とくに母親の性格によっても、子どもの将来に多くの影響を与えます。ここからは、子どもに悪影響を及ぼしかねない様々な母親のタイプをみてみましょう。
- すぐ感情的になる
子どもが思い通りにならないと、すぐに怒鳴ったり手をあげたりすることで、子供を恐怖で支配しようとします。 - なんでも手をかけすぎる
なんでもすぐに手や口を出すことで、母親は自分の思い通りのルートを歩かせようとしますが、結果的には子どもが自分で考えたり行動したりする力を奪うことに繋がります。 - 自分第一主義
自分が周りからどう見られているかにしか感心がなく、自分大好き。子どもよりも自分を優先しがちで、なかなか子どもの気持ちに寄り添おうとしません。