幼少期の記憶がないのはどうして?思い出すコツやポイント

幼少期の記憶は消えてしまうものなのでしょうか?記憶がないと思うのは思い出せないから?

幼少期の頃の記憶を覚えている人と覚えていない人にはどんな違いがあるのでしょうか?
幼少期の記憶を思い出すにはどんな方法がある?また、記憶を定着させる方法とは?記憶は自分が感じたことが残っているものなので家族と一緒に思い出すとまた違った思い出を知ることができるのかもしれません。

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幼少期の記憶がないのは記憶が変化するため

家族や友人と幼少期の話になった時に、よく覚えている人と全然覚えていない人に分かれますよね?

もし、全然覚えていなくても、全く気にする必要はないのです。

幼い頃の記憶が失われるのは自然なこと

本当に小さなうちは、感情の豊かさに差がありますし、筋道立てて記憶する事も難しいものです。

また、記憶というのは曖昧なもので、自分の都合の良いように改ざんされている事も多々あります。

幼い頃の覚えていることを、親や兄弟に話してみてください。
自分の記憶とは全然違っている事が、多々あります。

それは自分記憶だけが変わっているのではなく、自分の記憶も親や兄弟のそれぞれの記憶も、少しずつ変わってしまっている可能性があるからです。

それぞれの人が、自分が感じたように記憶が残っているためでしょう。

記憶の正確さは怪しいものがあります。
それは、誰の記憶にも言えることです。

また、幼少期の記憶があまり無いのは、もっと楽しいことや、もっと悲しいことなど、あなたの受けた衝撃の強いものに上書きされている可能性もあるでしょう。

幼少期の記憶がないのはしかたない?記憶が残る年齢とは?

一般的に幼い頃の記憶は残っていても3歳以降が多いです。

赤ちゃんの時の抱っこされている記憶が残っている人は、ほぼいないでしょう。
また、兄弟が誕生した瞬間や身近な人が亡くなったりと重要な出来事があったとしても、3歳まえなら覚えていないという事が多々あります。
これは幼児健忘といわれています。

3歳前の子供に記憶力が無いわけではありません。
3ヶ月の赤ちゃんでは1週間程度、4ヶ月の赤ちゃんで2週間くらい記憶を保持できるそうです。
一般的に1歳半頃までに赤ちゃんは言葉話し始めますよね。
言葉を記憶しているという事です。

ではなぜ、思い出が残っていないのでしょうか?
大きく分けて2つの説があります。

学習能力が未熟で記憶を上手く固着できない(記銘の失敗)

記憶するのに必要な神経ネットワークが、後で発達したネットワークに埋もれて、上手に検索できない(検索の失敗)

どちらにしても、脳の発達が大きく関わっているのは確かでしょう。

「いつ」「どこで」「なにをした」というエピソードを記憶できるようになるのは4歳ころだとも言われています。

幼少期の記憶がないのはしてもらったことだから?

幼少期の記憶がない理由として、上手に思い出せないという事があります。

3歳までの記憶でも、本人がとてもインパクトを受けた出来事については覚えている事があります。
例えば、旅行に出かけたことなどです。

これくらいの子供は、自宅や保育園などで過ごす事が多いですよね。
だいたい同じような毎日です。
ですが、旅行は全く違います。
お出かけの中でも、一大イベントですよね。
大人はそんなに気にかけないようなことでも、子供にとっては大きなインパクトを与える事があるでしょう。
そういったことは、3歳より小さくても覚えている可能性が高いです。

大人も一緒だと思いますが、自分が体験して、印象の強いものほど良く覚えているものです。
エピソード記憶が身につく前の年齢でも、本人がインパクトを受けた出来事は覚えている事があります。

インパクトの受けたかには個人差がありますから、同じような出来事でも覚えていない方と覚えている方がいることは、何ら不思議ではありません。

幼少期の記憶を思い出すには?懐かしいものを片付けよう!

幼少期の記憶を思い出す手助けになるのは、「懐かしいもの」です。
これを機会に納戸の整理をするのも良いかもしれません。

人間は自分が経験してきたことは、全て覚えていると言われています。
記憶はなくなったのではなくて、隅に追いやられたり、埋もれてしまって、上手く思い出せないだけなのです。

記憶を蘇らせるきっかけのことを「トリガー」と言います。

トリガーは人によって「物」だったり、「言葉」だったりいろいろですが、納戸に詰め込んでいる幼い頃の作品なども、そのひとつになり得ます。

また、写真なども良いでしょう。
旅行に行ったことすら忘れてたけど、写真を見て思い出すというのはよくある話ですよね。

必要ないけど、なんとなくとっておいた昔のものはありませんか?
小さな事に作った作品や絵や作文などの面白いものが、実家の納戸にたくさん眠っているかもしれません。

学生時代の卒業アルバムや、手紙、写真なども、記憶を呼び戻す手助けとなることでしょう。

あまりに楽しくて、掃除の方はあまり進まないかもしれませんが、昔を思い出しながらゆっくり整理するのも、たまには良いでしょう。

幼少期の記憶を残りやすくするには?

自分には幼少期の記憶が全然無いけど、子供には覚えていて欲しいと思いますよね。

記憶を定着させるにはポイントがあります。

 

幼少期の記憶を残すポイントは、ストーリー

一瞬だけを記憶にとどめておくのはなかなか難しいですよね。
1つの物語として繋がりを持たせた方が記憶に残りやすくなります。
家族の歴史などは、特にストーリー性を持って話したほうが、覚えやすくなります。

 

感動

脳は出来事だけよりも、そこに気持ちの情報が追加されている方が記憶しやすいそうです。
確かに、凄く感動事は覚えている確率が高いですよね。
これは、特に意識せずとも、子供がインパクトを受けていれば、自然と記憶に残るでしょう。

 

イメージさせることで記憶に残す

暗記術として紹介されることがありますよね。
情報を頭の中で映像として思い描くことで記憶しやすくなります。

例えば、「白髪で太ったおじいちゃん」だけではすぐに忘れてしまっても、「アニメに出てくる○○みたいで、もっと髪をフサフサにした感じのおじいちゃん」といえば、子供もイメージしやすく、記憶に残りやすくなります。

実際に体験したことではない場合は、この方法が有効でしょう。

家族の歴史などをお子さんに伝えてみませんか?
そういった話を出来る機会を持つという事は、とても素晴らしい事だと思います。

子供が実際に経験はしていないけど、後世に伝えて欲しい話などは、これらの方法を駆使して伝えるのがおすすめです。