遠足のおやつが禁止になるその背景とは?昔とは違う学校の現状

昔は遠足といえば、どんなおやつを持って行こうかとワクワクしたものですが、今は多くの学校で遠足時のおやつを禁止しているようです。

楽しみのひとつだったおやつを、なぜ学校側は禁止にしてしまうのでしょうか。禁止になったその背景とは?

遠足のおやつ事情についてまとめました。あなたはどう思いますか?

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小学校の遠足でおやつが禁止になったその背景とは?

小学校の学校行事の中でも、「遠足」は楽しみにしている児童が多い行事のひとつではないでしょうか。

自分の足で頑張って歩いたご褒美として、途中で食べたり、友達と交換するおやつは楽しみのひとつであり、遠足の定番でした。

しかし、昨今の学校では遠足のおやつを禁止にしているところも増えているようです。

遠足でおやつが禁止になった背景として、大きな原因のひとつにアレルギー疾患を持つ子どもが年々増加していることが挙げられます。

厚生労働省の調べによると、日本の全人口の2人に1人が何らかのアレルギーを持っているというデータが出ています。

高校生までの子どもだけでみると、約20人に1人が食物アレルギーがあるということから、各クラスに1~2人はアレルギー疾患を持っていると考えられます。

遠足という広い外で行う行事は、教室に比べると先生も児童1人1人に目が届きにくいということもありますし、また好奇心旺盛な小学生は親の目がないところでアレルギーの原因になるものが含まれたお菓子を食べてしまうということも考えられます。

このような危険因子をはらんでいるなら、最初から取り除いた方が良いという考えがあると言えるでしょう。

アレルギーを持つ子どもが増加している今、遠足のおやつ禁止というルールを作ることで、子どもたちの自己管理能力を高め、アレルギー疾患を持つ子どもを思いやる優しさを育てるということにもつながると言えます。

遠足のおやつ問題、禁止していない地域もあるの?

遠足のおやつを禁止にしている学校は増加の傾向にありますが、一方で従来通りおやつは持ってきても良いとする学校もあります。

学校によっても、遠足のおやつに関する決まりは様々です。

「おやつは食べられる量まで」としているところや、○百円までと明確に金額が決まっているところ、さらには各家庭の事情を考慮し、おやつの内容が不平等にならないように学校が決まったおやつを支給するというところまで、色々なルールがあります。

おやつを自由に持っていって良い学校では、おやつ交換については明記していないところが多いようで、そのような学校は子どもの判断においておやつ交換しているようです。

クラス内や学年内で、アレルギー疾患を持つ生徒は何を食べたらアレルギー症状が出るのかを共有していることが多いので、おやつ交換をする際には○○君はxxが食べられないから他のおやつにしようなど、子ども自身で自発的に考えることも多いようです。

おやつを禁止にしていない学校は、このように子どもが自ら考え、他の人のことを思いやる機会を作っているとも言えるのではないでしょうか。

遠足のおやつが禁止されているのはアレルギー問題だけじゃない!?その意外な理由とは

遠足のおやつが禁止されている理由には、アレルギーを持つ子どもが増えてきたことが大きな原因のひとつですが、理由はそれだけではないようです。

遠足のおやつの金額は、○百円までという上限が設けられていることが多いので、遠足のおやつ選びの際には、その金額の範囲内でいかに数が多く、あるいは美味しそうなお菓子を中心に選ぶかの真剣勝負になります。

他の友達より美味しくて良いおやつを持って行き、友達をうらやましがらせたいというのが小学生の心情です。

なぜなら遠足の話題の大きな部分を占めるのが「遠足のおやつ」に関することだからです。

みんな同じルールでおやつを持って行ってるのに、中には明らかに金額をオーバーしていたり、美味しくないおやつだったなどという些細な理由からも、児童同士がトラブルになってしまうのが小学生です。

ある私立小学校で、生徒が自宅にあった有名な高級菓子を持っていったということがありました。

有名なお菓子を持って行った児童は、それだけで周りの生徒から一瞬にして人気者です。
遠足から帰ってきた子どもから、「今日こんなことがあってね」と話を聞かされた親が、このような有名菓子を持ってきた生徒を良く思うことは少ないでしょう。

そこから学校へクレームがいき、今後このようなトラブルを避けるためにおやつを禁止にしたという学校もあるようです。

遠足のおやつを禁止するのではなく学校側が配布するケースも

遠足の前の日は、親からもらったお小遣いを握って、友達と遠足のおやつを買いに行くということが定番でしたよね。

おやつを選ぶ時のワクワク感は、大人になっても覚えているくらい特別なものでした。

「バナナはおやつに入りますか?」という質問も遠足前のホームルームでは必ずあるくらい、遠足には付き物でしたね。

そのくらい子どもが楽しみにしている遠足のおやつですが、前述の通り、禁止にしている学校は増加の傾向にあります。

子どもの教育には、「食育」も重要視され始めてきています。

食育とは、食事や食物に対して知識をつけ、健全な食生活が送れるようにするという教育の一環です。

この「食育」に重点をおいているために、おやつ禁止にしている学校もあるようです。

遠足のおやつくらいは子どもの楽しみなんだし良いのではないかという保護者もいれば、自宅でも食育を実践している保護者などは遠足のおやつ禁止は賛成という正反対の意見があります。

中には、自分で買うおやつは禁止で、その代わり学校側が生徒全員に統一したお菓子を配布するという学校もあります。

この理由として大きいのは、遠足に持っていくおやつの内容差で家庭環境の差を感じさせないという学校側の配慮ということです。

配慮も結構ですが、子どもが好きなようにお菓子を選べないという環境は少しさびしい気がしますね。

遠足のおやつのルールは他にも!

子ども1人1人体格や食べられる量が違うので、遠足のおやつは金額設定を設けず、「子どもが食べ切れる量にする」というルールの学校も多いようです。

こうしたルールの場合、各家庭の考え方が遠足のおやつ選びに大きく影響します。

ある子どもは少食で小さなお菓子で満足しても、ある子どもは大人と同じくらいのお菓子を食べる子もいたりしますよね。

そのため、持参するお菓子のボリュームに差が出がちなのが、このルールです。

おやつの持参を認められていても、おやつの交換はNGという学校もあります。

食物アレルギーの子どもが増加しているという事情を考えると、これは仕方のないことかもしれませんね。

また、おやつを持っていくことで、ゴミが出るので汚れるから禁止にしている学校もあります。

しかし、「公共の場ではゴミは持ち帰る」とか、「汚したらキレイにして帰る」などというマナーを学ぶ機会になることも事実です。

何でもかんでも原因になりうる事柄を排除することが子どもに対して良いことなのかは疑問に感じます。